飛田滋 教授

明倫短期大学 歯科技工士学科

専門分野

資格など

歯科技工士を目指したキッカケ

将来はエンジニアになりたかったのですが、僕が高校3年生の頃は就職がとても困難な時期でした。丁度、パソコンブームが起きる前ですね。医師とかは別ですけど、工学系を狙う人達は厳しい状況でしたので、担任の先生に相談したら「歯科技工士」の職業を紹介されたのがキッカケです。まぁ不器用な方でもなかったので、じゃあ歯科技工士養成校を受験してみようかなと。たぶん今僕がAO入試を受けたら落ちますね(笑)
当時の歯科技工士養成校も2年間の修業年限で、勉強しているうちに、だんだんと「歯科技工」が面白くなり、この道で生きて行こうと決意していました。国家試験取得後は更なる2年間の歯科技工学の修得のため上京し、いろいろな歯科技工の経験を重ねました。


 

歯科技工士教員へ

修学後は、そのまま大学の職員となって学生の臨床実習の指導を担当していました。ここでは、ただ歯科技工物を作るのではなく、人に教えることも実力を上げるために大切であるというベースを教わりました。
4〜5年間の病院勤務後、新潟に戻るか、関東で歯科技工所を開業しようか思案していたところ、タイミングが重なり新潟大学の歯科技工士養成校へ教員として戻ることができたのです。長い間、歯科技工士を一線で続けている人で、すぐに教員になる人は中々いないと思います(笑)やっぱり人に教えるのが好きだったのですね。歯科技工物を作るのもさることながら、以前に作る事を教えていた経験は大きかったと思います。

歯科技工士の魅力

ゼロから作るっていう仕事って、今はなかなか無いと思います。だけど、歯科技工士が作るものは100人の患者さんがいたら100通りなのですよね。例えば、前歯を作るにしてもみんな同じ形と言われたら全然違いますし、色も違います。そうゆうところを一つひとつクリエイトしていくのですが、芸術品を作るわけでも無いんですよね。

歯科技工業界も今はデジタル化と言われていますが、デジタルだからオートメーションで勝手に出来るのかと言われると違いますよね。デジタルになってもカスタムなのです。歯科技工士さんの手技をどうゆう形で使うのかという点が違うだけなので、デジタル技術がどれだけ進もうが歯科技工士さんの感性はこれからも必要となります。

歯科技工士教育ポリシー

僕らが作る先には患者さんが待っています。患者さんがよりよく口腔の機能を取り戻してもらえるようにするにはどうしたらいいのか?と言うことを常によく考えてほしいです。
そのための教育はというと、やっぱり最初はやって見せますよね。その後にやらせて見て、その結果どうなのかと。多少時間がかかっても、とにかく「自分でトライしてみる」という事がすごく大事だなと思っています。
私の恩師がよく言っていた言葉ですが、自分が上手くてどんなに頑張っても一人でやれる仕事は決まっている。例えばこれを30人40人に自分の技術を伝えれば30倍や40倍になる。自分の考えや歯科技工のいろいろな部分を学生達に伝えて、その学生達が医療現場でその力を発揮してくれれば、こんなに素晴らしいことはないよねと。教員はこんな醍醐味もあるのだなと感じられるようになりました。

明倫短期大学の自慢

大学としての自慢は、とにかく教職員の団結力です。明倫にお世話になってこの事にはビックリしています。私は事務方だからとか私は教員だからとかというのでなくて、みんなで協力して、一つイベントをするにしてもやはり一生懸命力を合わせてやっていますよね。その延長線上には学生達ですよね。学生に対する面倒見が本当にいいと思います。学生も教職員も全てにおいて一緒に頑張っていて、本当に明倫やこの歯科業界をみんなで作り上げて行こうという考えが明倫の自慢だと思います。
決めるまでは丁々発止やりますけど、もうやるぞって決めたらみんな腹くくってとにかく成功させる気持ちになる。そういう事が僕の第一の自慢ですね。
その他の自慢は、やはり環境ですよね。学ぶには最高の環境ですね。うるさくもない。新潟平野の砂丘地の海岸も近いじゃないですか。とかくここにいると、それが当たり前のように思えるけれどもこんなに海の近いところってなかなかないですよね。夕日見たければ毎日眺められますからね(笑)
キャンパス自体の規模もありますが、価値観としてそれを取り囲む環境が大事だと思うのですよ。

これからの目標

やっぱり歯科技工士の社会的地位を上げて皆さんに認知させたいですね。もう、僕一人が一個一個作るっていうのは、もっと若い人に任せればいいと思っています。
もう歳ですから…
こうやって育ててもらった恩にも報いるためにも、例えば今歯科技工士になり手がいないとかなかなかその魅力が伝わってないっていうんであれば、それをもっと若者にも他の人にもわかってもらえるようなことをすることが、僕のこれからの役割かなと思っています。